ラングドシャのポケモン発展計画

ポケモンの構築記事や対戦補助ツールの公開を行うブログです。

【構築記事】PJCS2024本戦使用構築 コノヨトルネ雪

  はじめに

お久しぶりです.ラングドシャです.
今回は,PJCS2024本戦(以下本戦)に出場した記念で構築記事を残そうと思います.
結果は最高1582とあと1歩のところで夢破れましたが,最後まで読んでいただけると嬉しいです.

  構築経緯

私のポケモンバトルのスタイルは「やりたいことを押し通す」です.
いわゆるスタンはどんな相手でもある程度勝つことができますが,択や選出が難しく安定しないためポケモンのセンスがない私には不向きだと感じています.
一方で,初見殺しを含む構築は戦略が決まってしまえば,イージーウィンができることも多くまた,択ゲーが比較的少ないので,下手な私でも扱えます.
そのため,いかに新しい動きを取り入れるかを考えてポケモンに取り組んでいます.

本戦に出場するにあたって,本戦がBO1形式であることからやはり初見殺しを取り込んだ構築を使おうとは予選を抜けた段階から考えていました.
運よく第1回目の予選で抜けれたので,いろいろな構築を試しましたが,どれもしっくりきませんでした.
そうこうしているうちに,本戦まで残り2週間となってしまいました.
構築が迷走していた私はふと去年使っていた構築「コノヨコウベ雪」を思い出しました.
この構築はシーズン5(レギュC)でランクマ最終6位を達成し非常に思い入れのある構築で,そのコンセプトはテツノコウベで追い風してコノヨザルの鉢巻地面テラス地震を通すというもので,地震の通らない飛行や草タイプには雪が強く,雪が苦手な炎や鋼には地震が通るという攻めの相性がバツグンの組み合わせです.
当時は雪パーツとしてテツノツツミユキノオー を採用していましたが,レギュFではキュウコンフリーザ という予選や海外大会で結果を残している強力な並びが存在し,また,フリーザーが浮いているので地震ぶっぱするコノヨザルと相性が良いことからレギュF用にチューニングすれば強いのではないかと思いました.
本戦の環境はスタン/追い風/初見殺しの3すくみだと予想し,本戦で握るには最低でもスタンと追い風に回答を持つことが条件でした.雪がスタンに有利なことは有名な話で,また雪の上振れ要素は対戦数の限られた本戦では強いと考え,煮詰めることにしました.

まず,追い風地震雪の並び から組み始めました.
残りの2体ですが,机上論の段階で以下の要件を満たす必要があると考えました.

  1. 追い風ミラーの回答
  2. ゴリランダーへの選出段階でのけん制

①の追い風ミラーへの回答ですが,レギュC当時を思い返してみると,ファイアローイダイナキバが追い風構築の筆頭で,これに対しては襷水Pケンタロス+チョッキアーマーガアファイアローをアーマーガアに挑発をしている隙に倒すことで対策していました.そこで,レギュFの追い風構築であるトルネロス@1に対して@1が割となんでも対処できるように襷タケルライコを採用し,さらにチョッキアーマーガアを続投させました.
地震をぶっぱする関係上,ゴリランダーは選出してほしくない(雪に対しても炎テラスを切ると零度ゲーになる)のですが, この2体は②のゴリランダーのけん制も兼ねており,適任だと思っています.
以上,6匹で試運転していき,最終的ににすることでほぼ確実に追い風できるようにして構築が完成しました.

  個別解説

※ステータス()内の数値は努力値です

Aキュウコン

調整意図

H:10n-1
CS:ぶっぱ

雪ん子.水ウーラオスに強くしたかったので珠を持たせてみました.
テラスタイプは水と悩みましたが,フェアリー,草を半減できる点を評価して炎としました.
凍える風は練習段階で第2のS操作が必要に感じる場面があったので採用しましたが,それ以降は必要な場面が訪れませんでした.いまだにこの枠は迷走中です.

フリーザ

調整意図

HC:ぶっぱ
S:余り

乱数の化身.調整は耐久があってなんぼのポケモンだと思っているので,HC振り.Sは4振りでも追い風下で最速ハバカミを抜くことができ,十分なのでこれで良かったと思っています.
火力は欲しいが打ち分けたかったので,持ち物はとけないこおり.
絶対零度は凍りワンチャンに賭けるぐらいなら3割で狩った方が強いと思ったので採用しました.本戦でも2連で当てて捲った試合があるので,自覚のある良い子ちゃんでした.黒い霧はささやかな寿司対策です.

タケルライコ

調整意図

CS:ぶっぱ
H:余り

トルネウーラ破壊兵器.襷を持たせなくても並みの攻撃なら耐えるのですが,化身ランドロスやハバカミの前でも強気に動けるので,安全に相手のトルネロスを処理できるのがGood.ドラゴン技は竜の波動と選択になりますが,瞬間火力が欲しかったので流星群にしました.
テラスタイプは10万/じんらいのリーチを伸ばしたかったので電気にしました.

アーマーガア

調整意図

A:ぶっぱ
B:ボディプレスでB4パオジアン確1
S:追い風下最速テツノツツミ+2

ゴリランダーけん制委員長.地震に合わせて草テラスしてきたポケモンを狩ったり,ハバカミに強かったり,浮いていたりとかゆい所に手が届くポケモン
元々はボディプレスを採用していましたが,格闘打点よりも炎打点の方が欲しかったので調整はそのままでテラバーストに変えました.

化身トルネロス

調整意図

H:16n-1
HB:A200ウーラオスのすいりゅうれんだ確定耐え
HD:C187ハバカミの眼鏡ムンフォ最高乱数切り耐え
S:最速
C:余り

Mr.追い風.追い風を張ることに全力をそそぐ.そのため持ち物はおんみつマント.
調整はフィーリングで最低限耐える程度に振りましたが,別に耐えなくても追い風さえ張れれば良いので思い切ってCS振りでもいいかもしれません.
補助技はおいかぜの他に怖い顔と挑発を採用しました.怖い顔は追い風ミラーやSブーストハバカミに打つ用です.挑発はたびたび議論になりますが,モロバレルを止めたいので採用しています.攻撃技は木枯らし嵐ではなくエアスラッシュを採用しています.木枯らし嵐は下振れ技であり,本戦では使いたくなかったので,命中が高く上振れ要素も含むエアスラッシュにしました.

コノヨザル

調整意図

A:ぶっぱ
HB:テラス後A194ゴリランダーのGF下グラススライダー確定耐え
S:最速ドーブル抜き

エース.初手からテラスを切っていって,鉢巻地震で相手を一掃する(できない).絶妙に火力が足りないので,返しの攻撃を耐えるか隣に攻撃がしてくることをお祈りしましょう.地震以外は基本打ちませんが雪を見て鋼テラス前提でうっきうきで初手から出てくるランドロスカイリューにはれいとうパンチで分からせてあげましょう!また,地面テラスは本戦直前に流行しだした電磁波ハバカミにも強いのは評価に値します.実際,本戦でも2回ほど地面テラで電磁波を透かしました.

  選出と立ち回り

vsスタン

先発:

後発:or

有利構築.初手からおいかぜ+地テラ地震をぶっぱしましょう.倒せなくても裏の吹雪圏内に入れることが大事です.あとはフリーザがなんとかしてくれます.

vs追い風

先発:

後発:or

やや有利.初手は,10万+蜻蛉を相手のトルネロスに重ねましょう.うまくいけば,次ターンに一方的に追い風を張れる展開に持ち込めます.浮いているポケモンを処理してから通す地テラ鉢巻地震は格別です.

  最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます.今回は残念な結果に終わってしまいましたが,来年こそ夢を叶えられるよう精進します.
この記事が皆様の参考になっていれば幸いです.